幼い頃、多くの人たちにとって草花は身近で、花を髪に挿したり花かんむりを編んだりした記憶があるのではないでしょうか。 髪に花を飾ることは、古今東西、文化や風習として世界中で行われてきました。しかし、髪に花を「結う」ことに特化し、新たなデザインを生み出すアーティスト活動は、わたくし花結い師TAKAYAが2004年より京都にて発信してきたことです。
人と花を結びたい。
その想いこそが、花結いの原点です。
花結い師を始めた当初は、受け入れていただくことが困難な時期もありました。10余年にわたって続けていると、さまざまなサポートやエールをいただき、少しずつではあるものの花結い師としての場が開拓できてきたと自負しております。
ですが、残念なことに、お客様や知人友人たちから類似品を見かけたというご連絡をいただくことがあります。花を飾って愉しむ人たちが増えることは、とても素敵なことです。そのこととアーティストとしての作品を作り出すことは別問題ではないでしょうか。
作品を生み出し発表する身であるなら、常に自分らしさを磨くべきだと考えますし、心ない類似品の数々が私の築き上げてきた「花結い」と混同されることを本当に悲しく思います。もちろん、そのように間違われてしまうということは、まだまだ私の作品の認知度が低く、独自性を突き詰められていないということかもしれません。それらを真摯に受け止め、今後もより意欲的に、より独創的に、素晴らしい作品を発表していき、ご縁を頂戴する方々の人生に豊かな時間と新たな刺激を提供し続けていきたいと思います。
どうかこれからも応援のほど、よろしくお願いいたします。